『讃美歌21』
449
千歳の岩よ
Rock of Apes, cleft for me 詞:Augustus M. Toplady, 1740-1778 |
TOPLADY 曲:Thomas Hastings, 1784-1872 |
1 千歳(ちとせ)の岩よ、 わが身を囲め 裂かれし脇の 血しおと水に 罪もけがれも 洗いきよめよ。 |
2 かよわき我は 律法(おきて)にたえず、 もゆる心も たぎつ涙も、 罪をあがなう 力はあらず。 |
3 十字架の外(ほか)に 頼むかげなき わびしき我を 憐れみたまえ、 み救いなくば 生くる術なし。 |
4 世にある中(うち)も、 世を去る時も、 知らぬ陰府(よみ)にも 審(さば)きの日にも、 千歳の岩よ、わが身を囲め。 |
詩94:22, 18:2-3,32:27 Tコリ10:4 イザ32:1-2 ヨハ19:34 申32:4 Tヨハ5:6 |
|
(日本基督教団讃美歌委員会編,1997,『讃美歌21』,日本基督教団出版局) |
この讃美歌は、最初に日本語に訳された英語讃美歌のうちの一つであり、何度も手を加えられて現在のかたちになりました。名訳だけに、文語体であるにもかかわらず、『讃美歌21』(1997)も『讃美歌』(1954)の歌詞をそのまま受け継いでいます。「千歳の岩」は、「わたしの神は避けどころとなり 岩となってくださいます」(詩94:22)や「この岩こそキリストだったのです」(Tコリ1:40)のように、守り手としての神の象徴語として使われています。(参考:日本基督教団讃美歌委員会編,1998,『讃美歌21略解』,日本基督教団出版局)