『讃美歌21』
504
主よ、み手もて


Thy way, not mine, O Lord
詞:Horatius Bonar, 1808-1889
JEWETT
曲:Cart Maria F. E. von Weber, 1786-1826



主よ、み手もて ひかせたまえ、

ただわが主の 道をあゆまん。

いかに暗く けわしくとも、

みむねならば われいとわじ。




ちからたのみ 知恵にたよる

われと道を えらびとらじ。

ゆくてはただ 主のみ旨に

ゆだねまつり 正しくゆかん。




主よ、飲むべき わがさかずき

えらびとりて さずけたまえ。

よろこびをも かなしみをも、

みたしたもう そのまま受けん。




この世を主に ささげまつり、

かみのくにと なすためには、

せめもはじも 死もほろびも、

何かはあらん、 主にまかせて。


マコ14:36 イザ49:10 詩25:5 フィリ2:17

(日本基督教団讃美歌委員会編,1997,『讃美歌21』,日本基督教団出版局)

この讃美歌は、1982年に日本基督教団讃美歌委員会によって行われた『讃美歌』(1954)の使用頻度調査で上位を占めており、その285番「主よ、み手もて」が『讃美歌21』にそのまま再録されたものです。作詞者ホレイシャス・ボナーは、スコットランドの自由教会牧師として多忙な日々を過ごすなかで、10巻の書物と600篇の讃美歌を書きました。原曲は、ウエーバーの歌劇「魔弾の射手」序曲中に出てくるホルン四重奏のテーマです。これを1862年に讃美歌用の混声合唱曲編曲したジョーゼフ・ペリィ・ホルンベックは、最初、ジャミン・シュモルクの詩「わが主イエスよ」(『讃美歌』365)にその曲をつけ、ついで「主よみ手もて」にも同じ旋律をつけました。(参考:梅染信夫,1993,『頌むべきかな 讃美歌物語2』,新教出版社)

『讃美歌』365
わが主イエスよ
1
わが主イェスよ、あいの御手(みて)に
身もたまをも ゆだねまつり、
禍(まが)に幸(さち)に われ言わまし、
「主よ、み意(こころ) なさせたまえ」
2
うれいの雲 むねをとざし、
なみだの雨 袖(そで)にかかり、
わがのぞみは 消えゆくとも、
主よ、みこころ なさせたまえ。
3
はかなき世を わたるときも、
あまついえに のぼる日にも、
ただみむねに まかせまつらん、
主よ、みこころ なさせたまえ

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